2019年07月26日

新アルバムは「特殊和風ジャケット」

前記事のとおり、ニューアルバムを出しますが、ジャケットはこうなりました!

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名付けて、「完全手仕事・毛筆手書き手漉き半紙包み、特別仕様ジャケット」

今どき、CDを買う人なんてほぼいないので、配信だけにしようと思ってましたが、あるバンド仲間が手作りでカッコいいCDを出しているのを見て、なるほどと思い、CDという形も再考。

実用便利のために配信はするとして、それでもCDを出す価値があるか、という問題。

ネットで音楽は聴けてしまう世の中でCDを売るために、CDを「モノ」としての価値を高める。しかも低コストで。それを念頭にしていた時、ちょうど自宅の引っ越し作業で押入れから出てきた、書道用具と紙と印鑑。そうでした、自分はかつて、書家として仕事をしていた時期があり、海外で展覧会、国内では筆文字の題字など書いていたのでした。安っぽい意味での手作りでなく、いちおうプロの「手仕事」で、価値を付けることができる。
世間では、人はデジタルデータだけで満足できず、”手に持つ”という価値を再認識している。CDも「手にする価値がある一点モノ」にしたい。

やっぱり、CDという形として手に持って、できれば後世に残したいというのは、人としての業というか性というか、ありますね(レコードでもよかったけどまだそこまで至らず)。

こうしてできたのが、今回の「完全手仕事・毛筆手書き手漉き半紙包み、特別仕様ジャケット」です。一点一点、筆跡が異なり、紙の耐久性はCD盤よりも長い(ヨレやシワが味になる)。たとえCDプレーヤーを持ってない人でも、記念品、お土産品として買うことができる商品を目指しました。

というわけで、モノとしてのCDは、まず2019年7月27日(土)のイスム仏像ライブで「特別盤」(7曲+ボーナストラック2曲)を販売。その後は「通常盤」(7曲入り)を8月から注文生産で一枚ずつ対応します。てっとり早く聴くための実用便利のための配信も早めにする予定です。

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販売では透明OPP袋に封入。破れにくく繰り返し使える素材を選びました
posted by 宮澤やすみ at 13:11 | Comment(0) | 小唄・三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年07月16日

ニューアルバム出します

ブログ記事、カツベン、小唄ときて、次は”仏像バンド”こと、宮澤やすみ and The Buttz です。
この夏、2ndアルバムを出します。
タイトルは、『末法思想』。
収録曲はタイトルだけ公開しています。

・寄木造
・長浜春秋(びわ湖長浜観音めぐりの歌)
・むかえにきたよ
・悪人でいこう
・No Fear! 施無畏印

に、寄木造の別バージョンと小唄を加えた全7曲になる予定です。

このブログで、一曲ずつ楽曲解説を載せていこうと思います。一日一曲ぶんくらいのペースで更新していく予定です。


アルバムは通常盤と「イスム特別盤」があります。
特別盤は上記に加えてイスム「仏像ライブ」で演奏する新曲などボーナストラックが入ります。

【イスム仏像ライブ】
 2019年7月27日(土)13時〜、15時〜
 イスム表参道店にて
 先着25名限定、入場無料
 http://www.isumu.jp/info-contents/B-live2019/

 



posted by 宮澤やすみ at 12:12 | Comment(0) | 小唄・三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月11日

2019年も小唄をどうぞ 各種イベント、生涯学習、お祭り余興 etc.

ブログ更新滞りがちですが・・・小唄の活動記録、ここに書いておきしょう。
2019年明けてすぐ、呼んでいただいたのがコレ

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「蓄音機と実演で戦前の小唄を聴く夕べ」


タイトルのとおりで、蓄音器で古い小唄のSPレコードを聴いて、私が実演。
小唄って何?という疑問を解くイベントでした。

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主宰は蓄音機とSPレコードの研究家・成田正延さん

昭和初期の録音で聴いた「よりを戻して」は、まさに今ぼくが演奏しているのとまったく同じでした。口伝の音楽であってもけっこう正確に伝わるもんだと感心しました。

そして2月20日は「小唄かふぇ」。今回で25回目。
会場を上野のワロスロード・カフェに移転しての回でした。

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小唄かふぇVol.25 フライヤー WEBはこちら

ゲストは短歌界の超大物・福島泰樹氏。60〜70年代安保闘争の世界観を短歌で絶叫する「絶叫短歌」のカリスマ。
いや〜緊張したけど、いつもとちがう小唄かふぇになって、25回に華を添えていただきました。

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福島さんの絶叫短歌にエレキ三味線で応酬

そして3月15日は、神楽坂の外国人向けホステル・UNPLANでの小唄ライブ。

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小唄は江戸のラウンジミュージック。”TOKYO SOUND LOUNGE"と題して開催

夕方に通訳を挟んで外国人向けの回、夜は日本人向けに飲みながらの小唄。やっぱり小唄は酒と夜が合います。
お弟子さんたちの協力で開催できました。できたらこれも続けていきたいところです。

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奥神楽坂のラウンジでの小唄ライブ。

春からはめっきり小唄の出番がなくなっているのですが、イベントどこでも出ますので気軽に声をかけてください。
小さい音でちゃんと楽しめるのが小唄の魅力。大音量NGだとか騒音対策に配慮が必要なイベントにも対応できますよ。

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お客さんに三味線爪弾き体験もしていただけます







posted by 宮澤やすみ at 12:01 | Comment(0) | 小唄・三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月26日

活動写真の仕事もいろいろ in 2018

そんなわけで、2018年は小唄中心にさまざまなセッションと、活動写真楽士の仕事もたくさんやらせてもらいました。
単独演奏では、都内ではバーやお祭り会場で。
保育園や中学校で子供たちの前で。
弁士は、片岡一郎氏を筆頭に、山内菜々子さんや山城秀之さんとも共演。

映楽四重奏としては、5〜6月はヨーロッパツアー(ベルギー、ドイツ)。
その後都内のバーで凱旋公演。秋田に山梨公演も。

秋には、周防正行監督の2019年新作映画が、活動写真弁士を主人公にした「カツベン!(仮)」ということで、ここにも映楽四重奏メンバー全員が関わらせてもらい、なんと映画に(ちょい役ですが)出演させてもらうことに!
田舎の劇場の、活動写真楽士の役でした。
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大正時代の扮装で撮影(左の田中まさよし氏は髪を元に戻したところ)

最近ですと、年末にはついに国立映画アーカイブさんのスクリーンで演奏。三味線が入るのはめずらしかったんじゃないでしょうか。三味線もだけど、ここに楽団が入るのはなかなかないことなので、本当にありがたかったし、活動写真楽士をやってそれなりに何年も経つので、いつかやってみたい場所でありました。

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「忠臣蔵」を意識して白黒の衣装で

弁士の片岡一郎さんが、明治末期の貴重な「忠臣蔵」フィルムを発見したことが発端で、そこから実現した「最古の忠臣蔵」上映という企画です。
歌舞伎の舞台を撮ったような映像で、絵だけ見てもよほどのマニアでない限り理解できないようなものです。これが弁士の語りと音楽が付くと理解できるし、エンターテインメントとして楽しめるんですね。
会場は満席。国立映画アーカイブの特別上映ですから、会場にはだいぶ映画通の方々が集まったはず。上映前はいつもとちがう緊張がありましたよ。
それでも終演後は喝采いただき、ネットでの評判もありがたいことに良い言葉がたくさん上がってました。

個人的には反省も多々ありまだまだ精進が必要です。それでもぼくらなりに工夫を重ね、ピアノと三味線の和洋折衷の楽団としての音が今まで以上に出せたんじゃないかと。終演後にピアノ担当の上屋安由美さんとそんな話をしたのでした。

映楽四重奏リーダーでもある片岡さんが、フィルム発見をきっかけに企画実現まで奔走してくれたことにまず感謝です。そしてスタッフのみなさんも大変お世話になりました。メンバーの上屋安由美(ピアノ)、田中まさよし(太鼓)両名もいつもありがとう。

年明け2019年は、周防監督「カツベン!」もあり、ますますこの世界盛り上がると思います。
当時の映画って、気鋭の若者が集まって、試行錯誤して作ってた新興メディアだったわけで、その熱気がいいんだよね。
自分としても活動写真のおもしろさにどんどんハマっています。
そのぶん、小唄とも洋楽バンドともちがう、和洋折衷の演奏の深さとむずかしさも感じます(昔はそこまで考えてなかったのが、気づきが増えたわけで、これも進歩のうち!)が、勉強の方向性は見えたので磨いていきたいと思います。

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映楽四重奏ヨーロッパツアー中のオフショット。ドイツ・ボンにて





posted by 宮澤やすみ at 18:23 | Comment(0) | 小唄・三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月25日

カールモールでのセッション

ちょっとバタバタが落ち着いたので、最近のライブのようすを。
こちらは、高橋絵実さんとのセッション。新宿カールモールにて。
絵実さんとは、今年9月の「小唄かふぇ」で初共演させてもらい、12月にもセッション実現しました。
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ベルベットボイスと評される独特の声で、世の殿方を魅了する高橋絵実さん。ぼくもその一人だったわけですが、共演できてますますファンになりました。
この人と意見が合うところは、
世の中気分を上げたり、なにか応援する歌が多いけど、そういつも熱くしてらんないだろ
というところ。
できるだけ、力を抜いて、らく〜に、調子が悪いときは悪いなりに、受け入れて過ごしましょ。
という感じで、こういうのって小唄のコンセプトに通じるものがあると思います。
(しかし絵実さんの中にはすごく熱いものがたぎっていることを、ことあるたびに感じるのですが)

彼女のベルベットボイスを極限まで引き立てるべく、三味線は限界ギリギリまでそぎ落としたミニマルな音で合わせました。
そぎ落としすぎて逆に緊張感高まるという声もありますし、これからももっと磨いていきたいですね。
絵実さんの代表曲「珈琲彼女」「星屑万華鏡」「青いサーカス」は半分歌もやらせてもらい。
こっちの持ち歌「ご開帳ブルース」も会場に来ていたなかまたちと一緒にセッション。
9月のときは、「夕焼けの法華堂」を絵実さんに歌ってもらいまして、これもなかなかレアなセッションだったと思いますよ。
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あとは、自分のわがままで、デヴィッド・ボウイの「Life on Mars?」を二人でやりました。
日本語の訳詞(なんとなく雰囲気と韻を合わせた超訳)で歌いました。
三味線一本と歌ふたりだけで、どんなふうになったか、気になりますよね。なりますよね。ね。いつか聴いてほしいですね。
こんなふうに、往年の曲を日本語詞でカバーするのも、今後やっていきたいと思います。

絵実さんありがとう。また来年以降もぜひお願いします!













posted by 宮澤やすみ at 15:31 | Comment(0) | 小唄・三味線 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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