単独演奏では、都内ではバーやお祭り会場で。
保育園や中学校で子供たちの前で。
弁士は、片岡一郎氏を筆頭に、山内菜々子さんや山城秀之さんとも共演。
映楽四重奏としては、5〜6月はヨーロッパツアー(ベルギー、ドイツ)。
その後都内のバーで凱旋公演。秋田に山梨公演も。
秋には、周防正行監督の2019年新作映画が、活動写真弁士を主人公にした「カツベン!(仮)」ということで、ここにも映楽四重奏メンバー全員が関わらせてもらい、なんと映画に(ちょい役ですが)出演させてもらうことに!
田舎の劇場の、活動写真楽士の役でした。

大正時代の扮装で撮影(左の田中まさよし氏は髪を元に戻したところ)
最近ですと、年末にはついに国立映画アーカイブさんのスクリーンで演奏。三味線が入るのはめずらしかったんじゃないでしょうか。三味線もだけど、ここに楽団が入るのはなかなかないことなので、本当にありがたかったし、活動写真楽士をやってそれなりに何年も経つので、いつかやってみたい場所でありました。

「忠臣蔵」を意識して白黒の衣装で
弁士の片岡一郎さんが、明治末期の貴重な「忠臣蔵」フィルムを発見したことが発端で、そこから実現した「最古の忠臣蔵」上映という企画です。
歌舞伎の舞台を撮ったような映像で、絵だけ見てもよほどのマニアでない限り理解できないようなものです。これが弁士の語りと音楽が付くと理解できるし、エンターテインメントとして楽しめるんですね。
会場は満席。国立映画アーカイブの特別上映ですから、会場にはだいぶ映画通の方々が集まったはず。上映前はいつもとちがう緊張がありましたよ。
それでも終演後は喝采いただき、ネットでの評判もありがたいことに良い言葉がたくさん上がってました。
個人的には反省も多々ありまだまだ精進が必要です。それでもぼくらなりに工夫を重ね、ピアノと三味線の和洋折衷の楽団としての音が今まで以上に出せたんじゃないかと。終演後にピアノ担当の上屋安由美さんとそんな話をしたのでした。
映楽四重奏リーダーでもある片岡さんが、フィルム発見をきっかけに企画実現まで奔走してくれたことにまず感謝です。そしてスタッフのみなさんも大変お世話になりました。メンバーの上屋安由美(ピアノ)、田中まさよし(太鼓)両名もいつもありがとう。
年明け2019年は、周防監督「カツベン!」もあり、ますますこの世界盛り上がると思います。
当時の映画って、気鋭の若者が集まって、試行錯誤して作ってた新興メディアだったわけで、その熱気がいいんだよね。
自分としても活動写真のおもしろさにどんどんハマっています。
そのぶん、小唄とも洋楽バンドともちがう、和洋折衷の演奏の深さとむずかしさも感じます(昔はそこまで考えてなかったのが、気づきが増えたわけで、これも進歩のうち!)が、勉強の方向性は見えたので磨いていきたいと思います。

映楽四重奏ヨーロッパツアー中のオフショット。ドイツ・ボンにて