マニアの間でカルトな人気、最中シリーズ。
今回は掲載を迷いました。なぜ迷ったかは後ほど。
この四角いあんが、問題の発端に文京区・小石川の一幸庵(いっこうあん)は、わらびもちや季節の生菓子など、風情ある和菓子を提供している上品系の和菓子屋さん。店内も品のよい高級感があって、Tシャツジーパンだとちょっと浮くかも。
ここで有名なのが「あざぶ最中」。
特徴は、あんこと皮が分かれており、食べる直前に両者を合体させて食べる。
スーパー合体ロボが好きなマニアな方をターゲットにしたのかと、そんなわけないね。
これだと皮が湿気ないので歯ざわりと香りが生きるんですね。
ただし、ここでわたしの天の邪鬼な性格がでちゃうんです。
お店のしおりに書いてある文章を引用します。
−−皮は餡を合わせると直ちに水分を吸収し始め(中略)歯触りと香ばしさの崩壊が始まります。
皮と餡を合わせたら、決して数秒たりとも放置をしないで欲しいのです−−
だったら、そもそも合わせなきゃいいのでは・・・(笑)というわけで、まず別々に食べてみました。
ふつうの最中種は「ばりん」と音がするくらい頑丈なので餡とはさんでちょうどよい具合になる。そこいくとここのは「サクサク」という軽い歯ざわり。お米のおこげの匂いがして、かじると煎餅のようなお米の風味がふわり。うん、これは繊細にして味わい深い。
そしてあんこ。なんだ、寒天で固めてあるじゃないか。皮にはさみやすいようにという配慮でしょうか。
豆の煮上がりがちょうどよく、みずみずしい甘さの中に丹波大納言のふっくらしたおいしさが存分に出ています。
それでは合わせてみましょう。
さあ、いまこそ合体だ!
レッツ、コンバイ〜ン! (from コンバトラーV)
四角いあんが宙に浮き、皮と皮がはさみこむ!
♪巨体がうなるぞ空飛ぶぞ、その名は超電磁ロボ。
そーのー名ーはぁ〜・・・・・・いや、取り乱しました。
合体完了!たしかに、皮もあんもおいしい。ただ・・・
おいしいのは確かなんですが、
心の隅っこで、どこか納得が行かないのです。
これは、最中といえるのか・・・?「アンタのその疑り深い目ェが、好き!」と藤原紀香なら言うところですね。
この不思議なお菓子、できのいい羊羹をサクサクの皮でサンドイッチにしたような、新ジャンルのお菓子といえそう。
皮がライトなぶん口の上あごにくっついちゃうのが、ただひとつ残念。
これなら、皮なしで羊羹としていただいてもいけますね。
「皮はおつけしますか?」「いや、あんだけで」みたいな。
逆に、あんこが固まってなくペースト状(通常のつぶあん)であれば、ここまで悩まなくてすんだかも。
まあ、好みですけど。
さらに、天の邪鬼なわたしは、皮と餡を合わせてラップに包み、わざと一日置いてみました(笑)
これでも、香りは薄れるもののそれほど問題ないような気がするけど・・・わたしの舌は根っからの庶民派なんでしょうか。
人さまが一生懸命努力して作り上げた一品を、とやかく言うのは申し訳無いのでブログに書くかどうか迷いました。
ただ、最中とは何か、和菓子とは何か、という問題を改めて考えさせるよい機会になったわけで、書いてみた次第です。
ここまで考えさせられるお菓子というのもすごいじゃないですか。和菓子は深い。
「だまって食え」という話もあるけどね。
そのほかの「最中シリーズ」:
ときわ木の三味もなか 梶野園の纏最中 頼朝最中、実朝最中 甲月堂の月光殿最中 うさぎや喜作最中 出町ふたばの葵最中 かつおぶし最中 古印最中関連リンク:
菓子調進所 一幸庵
posted by 宮澤やすみ at 12:47
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和菓子
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