ふだんは吉原(!)で事務所&工房を構えているので、行ってみました。
こないだ特別に貸してくれたのが、RumiRockラインの「バーズアイ」という生地で仕立てた着物。

撮影:yOU
暗いバーやクラブでも目立つギラギラ感が特徴で、写真では見えないけど腰にピストルがあしらってある。帯の隙間からピストルの柄が見えるってわけね。
ロックテイストの着物は、遊びで着るのにぴったりだと思います。
小唄の舞台とかだと、かっちり教科書通りの着方なので、その反動があるわけですよ。
古典の継承と斬新さと、両方ないと楽しくないですね。
店長の金子さんによると、
――キホンは伝統技法を継承するんです。でもその中に、新しさも入れていきたい――
金子さんはもともと染物の職人。なかでも型染めの修業をしてきたそうです。訪問した日も、夏の浴衣に染める新デザインの型紙を彫っている最中でした。
伝統柄を継承しつつ、ヨーロッパテイストとかエレキギター、デビルマンなんかも取り入れてて面白いです。
オレとしては、この夏デビルマン柄の浴衣を狙ってます(笑)

ドクロ入りデザインの型を制作中

ヨーロピアン調のデザインもあったりする
――伝統を守る職人に、染めの指示を出すときはもめますよ(笑)でも丁寧に説明して、思いを理解してもらえると。一転してすばらしい仕事をしてくれます――
型染めのほかに、現在ではデジタル染めも取り入れていますが、デザインを見ていると決して「やりすぎ」がない。
デビルマンだって、あからさまにあの姿をばーんと出すんじゃなくて、デビルマンを連想させるモチーフをあしらって、デビルマン的な香りを想起させるわけですよ。
そんなふうに、伝統を踏襲しながら斬新さを追求するバランス感覚がいいですね。

デザインの端がつながって絵柄が連続する。型染めの妙味

デザイン担当のRumix Design芝崎るみさん(左)店長の金子一昭さん(右)
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タグ:着物